闇夜を引き裂く白い羽撃き。


でけぇ白インコのそれで味方がばたばたと倒れていった。
あたしもそこそこ良いのを一発ブチこんでやったけど落とせはしなかった。
あと数発叩き込めば落とせそうな感じはした。
けれどその時間を稼ぐのは無理な状況だった。

「ぁー、クソッ　やっぱインコ強ぇぇな、ファック!!」

クッションを壁に投げつける。
次はもっと上手く立ち回って…とか考えるけど
そもそも召喚士に選んでもらえねーとその機会すら無い。

「……で、お前さんの格好はなんだねそれは…？」

「あ？　バニガだよ。バニーガール。知らねぇの？
　期間限定とかで一着もらってきたんだよ。ほれほれ、どうよ。」

「ええい、うっとうしい止めんかっっっ!!!!
　バニーだかなんだか知らんが風邪などひいてくれるなよ。
　……まぁ、普段から薄着だから大丈夫か。」

「あ!!　手前ぇあたしがバカだから風邪ひかねーとかっっ」

「言ってないわ、このバカチンが!!!!」

……ブン殴られた。
なんでだ。納得いかねー。ファック!!

マスクのおっちゃんにもビンボー扱いされるしよぅ
なんでだ。

バニガってセクスィーで野郎どもにモテモテとかじゃねーの!?

ああ、木之下のジジイとナナフシは除く、うん。